■匝高からもっと法律家を!

卒業年

1942(昭17年)3月卒業(中14)

氏名

木川 統一郎
 

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 私は中央大学の法学部を卒業して、そのまま大学に残り、助手、助教授、教授として長く教壇に立ちました。専攻は民事訴訟法でした。かたわら法務省で法律案を立案する仕事を25年間やりました。留学はドイツとフランスに行きました。現在は弁護士として、主としてドイツとアメリカの関係の裁判に従事しております。一方、ドイツやオーストリアの司法修習生の教育を引き受け、現在まで130名の教育をしました。70歳のときに、ドイツ政府から十字勲章(勲一等)を、80歳のときに大功労十字勲章をいただきました。
 匝高から法律家が余り出ていないのはさびしい限りです。昔と違って司法試験も易しくなりましたので、是非法律家志望者は御相談下さい。法律は常識のかたまりのようなもので、真面目に習えば誰でも理解できるものです。
 旧制中学の1年に入学したころ、校庭に桜が満開であったことが忘れられません。母校の発展を祈ります。