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校章・祝歌「新しき世に」・写真館
校章
"六鈴" 校章の由来


 
 校章の由来を調べようとしたところ、昭和30年11月発行の「六鈴」に立派な一文がのっていました。
 母校の校章についてと題され、これは、故浜本先生のご執筆下さったものとのことで、原文のままを記しました。
 ひとしお校章と浜本先生への懐旧の念にかられたことでございました。
 
校章について

 校章がその学校のシンボルとして、あがめられもし、愛されもし、親しまれもすることはいうまでもないことであらう。女専当時のそれは、 6 つの小鈴が円形に接しあって、自然にその囲みの中に六角形がうかび出ることになるが、そこへ「女専」の 2 字を配したものであったが、大学になってから「女専」を「大学」の 2 字に代えただけで色彩の配合等については一切もとのままである。こうしてあのなつかしいすがたは、学校の歴史と共に永劫であらう。
 ところが、この校章の意味とか、いわれといったものが(あとからこじつけられたものでなく素直な意味での)案外知られぬままに皆卒業して行ってしまい、是非明らかにしてほしいとのこえがしきりなので、当時のその創案者である松本昇先生(現在松本市に御在住)にお尋ねして、その事情を明かにした。それによると、あの形全体は古代婦人の装身の一具であった鈴釧(すずくしろ)に胚胎し図案化されたものである。すなわちその鈴の 6 個のものを現代風の鈴の形にして円形に相接せしめて組合わされたために、中に六角形が劃される、ちょうどこれを紫色にうきあがらせると、六稜の鏡の形となる。
 かくて鏡と鈴が配されていることが、婦人の生活の理想を象徴するものとされるのである。
 因に我同窓会の「六鈴会」という命名もここにかかっていることはいうまでもない。

(注)文中の松本昇先生も、すでに故人となられました。
 六鈴会会報第 1 号より